2011年3月3日木曜日

映画

最近見た映画

①マディソン郡の橋
グラン・トリノに続き、監督としてのクリント・イーストウッドを尊敬するに至った作品。
4日間の大人のラブストーリー。
些細な表情や言葉や言動がとても丁寧に描写されていた。
恋って時間じゃなくって、その濃度で決まってくるものなんだなぁと感じた。
でもきっかけを作るのは女性なんだなっていうのも学びました。
不倫の話だから好き嫌いはあると思うのだけど、と言っても不倫を肯定する気はないけど
そういう倫理観とはかけ離れた次元の物語。若いときに見ても分からなかっただろうな。

②ヒア・アフター
これもクリント監督。友情、真実の愛を描いたかと思ったら、今度は死がテーマ。
どこまでクリントは悟っているのだろう。どんなにリッチな経験を積んできたんだろう。
そしてそれを正面からきちんと描ける熱意と人間力、そして技術に感動した。
見えない力で人はつながっていて、そのつながりからドラマが生まれる。
死を通しての人生の美しさや儚さが描かれてる。私は身近な人を亡くした経験がないけれど
それを経験したら、また違う視点から感じるところがたくさんあるんだろうな。

③野ばらパーマネント
菅野美穂、江口洋介主演。
何でもやさしく受け入れて、肯定してやさしく微笑んでる人たち。
最後に大どんでん返し。映画の醍醐味。日本のsixth sense的な物語。
珍しくぜんぜん寝れない日に朝方から見始めて、終わったころには小鳥がさえずっていた。
狂気と正気は紙一重なのかもしれないね。

④英国王のスピーチ
イギリス人のふふっと笑ってしまうやりとりが満載の心温まるストーリー。
知らない間に自分の中で、まるで自分の一部のように凝り固まってしまったトラウマが
友情によって気づかされ、溶かされて、そこから抜け出す様子がわざとらしくなく、
ゆっくり描かれていく。
頑固で認めたくなくて、人にどう見られるかを気にしすぎて隠してしまう。
でもそこが自分にはとても辛くて抜け出したくて、でもどうしていいか分からなくって。
過去の自分とダブルところがあったなぁ。
必要なのは自分を出すちょっとの勇気と、それを見てくれている友達と、そして最後には自信。
自信ってある日突然生まれない。自分が出した分だけ、積み重なっていくものです。


ブラックスワンが今一番見たい映画だな。

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